青萠堂書籍

曽野 綾子(その あやこ)
1931年、東京生まれ。聖心女子大学英文科卒。作家。数多くの著作活動の傍ら、世界的な視野で精力的に文化活動を推進。1979年ローマ法王庁よりヴァチカン有功十字勲章を受賞。1993年、日本芸術院賞・恩賜賞受賞。1997年、海外邦人宣教者活動援助後援会代表として吉川英治文化賞ならびに読売国際協力賞を受賞。日本文芸家協会・理事。著書に『無名碑』(講談社)『神の汚れた手』(朝日新聞社)『天上の青』(毎日新聞社)『神様、それをお望みですか』(文芸春秋社)『狂王ヘロデ』(集英社)『哀歌』(毎日新聞社)『日本財団9年半の日々』(徳間書店)他多数。

アルフォンス・デーケン(ALFONS DEEKEN)
 1932年、ドイツ生まれ。ミュンヘン大学卒業後、フォーダム大学大学院にて哲学博士号を取得。上智大学名誉教授。人間学、老年学、死の哲学等を研究。カトリック司祭。第39回菊池寛賞、受賞。「東京生と死を考える会」名誉会長、「生と死を考える会全国協議会」名誉会長。主な著書に『よく生き よく笑い よき死と出会う』(新潮社)『死とどう向き合うか』(NHKライブラリー)『ユーモアは老いと死の妙薬』(講談社)『生と死の教育』(岩波書店)『光のダイアローグ』(三五館)他多数。






愛と死を見つめる対話
     旅立ちの朝に

曽野綾子
アルフォンス・デーケン

 誰しもいつかは死ななければならない。日々の生活の中で、ふと死を意識するとかけがえのない人生が見えてくる。────死を学ぶことは愛を学ぶことにほかならない。
 過去に二度の自殺未遂をおこし、83歳で安らかに旅立っていった母親の死について、作家・曽野綾子が語ることから第一信が始まり、日本における「死学」の創始者、デーケン神父が「死への準備教育」(デスデュケーション)の必要性を説いた第二十信に終わる真摯に〈生、愛、死〉について語る往復書簡集。


1,365円(税込) 四六判 並製 4-921192-37-5
2006年4月刊